ここでは、エイムアシストツールのCUDA Verを動作させるまでの手順を説明していきます。

以下の構成になっております


GPUの確認

まずはじめに、ご自身のコンピュータがNVIDIA製のグラフィックカード(以下、GPU)を搭載していることを確認してください。

このソフトウェアは、GTX1060やRTX3070でも動作確認を行っています。

確認方法は以下の通りです。

  • 画面下の「検索」入力欄に、「デバイスマネージャー」と入力し、「デバイスマネージャー」を起動します。
  • 「デバイスマネージャー」の一覧から「ディスプレイアダプター」をクリックします。

ここでNVIDIAのGPUが表示されていれば、準備はOKです。



CUDAのインストール

次に、CUDAをインストールします。

ここではCUDA 11.7をインストールする手順を説明します。

  • NVIDIAの公式サイトからCUDA Toolkit 11.7をダウンロードします。
  • ダウンロードします。
  • ダウンロードしたファイルを開き、指示に従ってインストールします。
  • 私の場合は「カスタム」を選択して次へ
  • 「CUDA」を選択して次へ
  • インストール場所。後ほど出てきますので念のため覚えておいてください。
  • 無事インストールできたか確認

インストールできました。「閉じる」を押して、次のインストール作業へ進みます。

cuDNNのインストール

次に、cuDNN 8.x(記事を書いている時点の最新版は8.9.1)をインストールします。

cuDNNはCUDAの拡張ライブラリで、深層学習に特化した計算を効率よく行うために使用します。

  • NVIDIAの公式サイトからcuDNN 8.9.1をダウンロードします
  • ダウンロードしたファイルを開き、任意の場所に解凍します。
  • 解凍したらフォルダを開きます。
  • フォルダ内の「bin」「include」「lib」「LICENSE」をすべてコピーします。
  • 先ほどCUDAをインストールしたフォルダに丸ごと貼り付けます。
    • (私の環境ではC:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.7)

以上で、cuDNNの設定は完了です。次の工程へ進みます。

環境変数の確認

CUDAとcuDNNをインストールした後は、環境変数を確認します。

特にCUDA_PATH, CUDA_PATH_11.7, CUDNN_PATHの3つが正しく設定されていることが重要です。

  • 画面下の検索欄に「環境変数」と入力します
  • 「環境変数の編集」をクリックします。
    • (ここに管理者として実行とある方は「管理者として実行」してください。)
  • 「環境変数…」ボタンをクリックします。
  • ここで表示される一覧から上記3つの環境変数を確認します。
    • それぞれが存在し、正しいパスを指していることを確認します。
  • もし表示されていない場合はCUDAのインストールからやり直してください。
  • CUDNN_PATHが表示されていない場合は、「編集(I)…」をクリックし追加します。
    • 変数の値はCUDA_PATHと同じ値を入力してください。
  • 入力が完了したら「OK」ボタンを押して閉じます。
  • 環境変数画面も「OK」ボタンを押して閉じたら完了です。

インストールの確認

インストールが正しく行われたか確認します。

コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してみましょう。

  • コマンドプロンプトを開く:検索欄に「コマンドプロンプト」と入力し、表示されたモノをクリック
  • CUDAのバージョンを確認する:nvcc -V
  • cuDNNのバージョンを確認する:where cudnn64_8.dll

※「NVIDIA GPU Computing・・・」が表示されていれば設定に問題はありません。

これらのコマンドが正常に実行され、期待通りのバージョン情報(CUDA 11.7, cuDNN 8.9.1)が表示されれば、インストールは成功です。

動作の確認

対象のエイムアシストツールをCUDA Verで起動して、起動することを確認してください。

以上が、私が販売しているソフトウェアのCUDAバージョンを動作させるための手順となります。

この説明があなたの理解に役立つことを願っています。